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ササンマスターのひとりごと


by sasunsasun
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「蟹工船」

「蟹工船」_e0042261_1546274.jpg
「蟹工船」_e0042261_15463696.jpg

連休も終わり、また普段どおりの生活が帰ってきました。
連休中に一日だけ、父の墓参りに出かけました。
今年で十七回忌、早いものです。

お御墓参り以外は仕事でした。
休みの日に繁忙時期を迎えるお店は
大型施設内にあることが多いようです。

自分の所は、みなさん出掛けて行かれるので
来店客数は随分と少なくなるんです。

その分、ネット上の注文が増えて手間は店の何倍にも。
日記を書くのも本を読むのもままなりませんでした。

でも、気になっていた本があるんです。

先日 小林多喜二の「蟹工船」が随分人気だと
なにかで読み、頭のどこかにありました。

現代の若者のワーキングプアー、格差社会と重なる部分があり
読む人が増えたとのこと。
ここにきて増刷らしいです。

私も久しぶりに「蟹工船」読んでみました。

みなさんの方が、良くご存知だと思いますが
あらすじを載せてみますね。

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カムチャツカの沖で蟹を獲り
それを缶詰にまで加工する蟹工船「博光丸」。

それは様々な出自の出稼ぎ労働者を安い賃金で酷使し、
高価な蟹の缶詰を生産する海上の閉鎖空間であり、
彼らは自分達の労働の結果、高価な製品を生み出している
にも関わらず、蟹工船の持ち主である大会社の資本家達に
不当に搾取されていた。

情け知らずの監督者浅川は労働者たちを人間扱いせず、
彼らは過労や病気で倒れてゆく。

初めのうちは仕方がないとあきらめる者もあったが、
やがて労働者らは、人間的な待遇を求めて指導者のもと
団結してストライキに踏み切る。

しかし、経営者側にある浅川たちが
この事態を容認するはずもなく、
帝国海軍が介入して指導者達は検挙される。

国を、すなわち国民を守ってくれるもの
と信じていた軍が資本家の側についた事で
目覚めた労働者たちは再び闘争に立ち上がった。

蟹工船(Wikipedia)

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現代の若者たちは、蟹工船を読んで 自分たちの主張を
訴える行動にでるエネルギーを持ってくれるだろうか?

軍(政治家)の失策のつけは、結局立場の弱いものに押し付けれ
彼らは国民のために何かをなすこともなく、自らの利権をまもり
解散総選挙の行方ばかりに眼を奪われているように思えてならない。

時代が移り帝国海軍が国会にかわっても、権力者たちは
自分たちの既得権を優先し、労働者(国民)の痛みを分かろうとしない。

どうせ自分なんかがなにもできやしない、なんて投げやりにならず
自分ひとりでも!と考えて行動に移していけるのなら、
小林多喜二の存在意義は大きい。


決して闘争に立ち上がれと言うことではないけれど
日本の国のあり方に興味をもつことが出来たならいいのだけれど。

選挙権のある人たちは自分の意志で闘争に立ち上がるくらいの
エネルギーでもって投票をしてもらいたい。

なんて、思いながら読み返すのでした。

今の世の中に閉塞感が満ちているのは、福田さんの責任だけじゃないものね。
福田おろしで首がすげ変わっても何も今の現状は変わらないと思うなぁ。

自民党主導のもと、後期高齢者の法案を可決したのは
小泉政権時代だということも忘れていけないよね。

あ、今日は連休中の仕事でフラストレーションが溜まっていたかなぁf(^^;) ポリポリ
by sasunsasun | 2008-05-07 15:46